CFA合格!デモ、子育てアタマは試験に向かない?

今朝、CFA Instituteのホームページで6月初旬に受けた3次試験の結果が発表され、合格!これで3つの試験をすべてパスし、職歴はもう満たしているので、この秋ごろには念願のCFAのタイトルがもらえる。

しかししかし、思えば長い道のりだった。CFA(米国の証券アナリスト試験ですね)の試験を受けるのは証券や投資業界の若手が多く、現在では1次、2次試験は年間2回やっている為、早い人ではストレートにいって2年余りでとってしまう人も多いと思われますが、私は確か、始めたのは確か15年近く前。証券・銀行業界にいるうちに1次、2次はストレートで受かったのだが、その後カリフォルニアに移動後、ハイテク・ベンチャーの世界に「はまって」しまって一時断念。その後、子育てなどで試験からかけはなれた後、去年再度、ヤル気を出して3次試験を受けたけど見事に「不合格」。これが実は、とてもとてもショックだった。実は自分では「私はアタマがいいかどうかはわからんけど、試験を受けるのだけはうまい・・・」と思っていたのだから・・・

そして今年も、まあ結果オーライで受かったからいいものの、結構時間をかけた割りにアタマに入るのがおそかったなあ、というのが正直な感想。以前1次、2次の時は残業が当たり前の証券会社のM&A業務などをやりながら、余り勉強に時間をかけずにパスした記憶があるのだけど。

なぜ?なぜ???

まあ一つには悔しいけれど、40代になって少し、アタマの回転が落ちた、というのもあるのでせう。でも最大の要因は「子供」のような気がする。物理的には以前、「女性の脳みそのサイズは出産後に縮小する」(失礼な!)、というのを聞いたことがあるけれど、それよりなにより、どうも私のような子育て中の兼業主婦の場合、一度に頭の中で処理する事柄が多すぎるような気がするのです。まあよく言えばこれをマルチ・タスキング(multi-tasking、一度にたくさんの事柄を処理する能力)といって、昔からこの能力は女性が優れているといわれているが(だからこれを擁するアドミ、マーケティングの仕事には女性が多い)、これがどうも「一つのことに集中して学習する」試験勉強とは相容れない感じなのです。

例えば勉強中の思考回路はこんな感じ。

えっと、リスク評価方法は、と。標準偏差セミバリアンスと...ところでもう30分でカリーナを迎えに行かなきゃ。えっと、今日の夕飯は、と。あ、今日はぬか味噌をかきまぜるの、わすれたかな。ん、VARの計算方法って4つあったんだっけ。そんで、先物を使ってリスクヘッジするには、と。Dollar Durationの計算式はどこに行ったかいな。あ、今度の土曜日は○○ちゃんの誕生会だっけ、出席の返事を出してプレゼント買っておかなきゃ... いやいや、ヘッジレシオは、と...

と、こんな感じ。実際の仕事上であればこのタイプの、マルチタスク処理が必要になる場面は多数あるのだけど、集中力を要する試験勉強にはこの「回路」は向いていない感じです。仕事上では次から次へと出てくるタスクの処理にDavid Allenの「Getting Things Done」で提唱されている処理法などを使って、まあそれなりに整理はついているのだが(でも、子育て中の兼業主婦のやることを全部あげていたら、ToDoリストは50項目を超えてしまう)、でもCFAにはマイッタ、マイッタ。