2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

別の太陽熱発電所(Blythe)

先日、400メガワットの発電能力を持つIvanpah太陽熱発電所の話を書きましたが、もう一つの太陽熱発電所の話題です。 米Solar Trust of America, LLC(実際に行うのはOrklandにある100%子会社のSolar Millenium LLC社)とChevron Energy Solutions社は…

アメリカに於ける再生可能エネルギー発電の比較

手元にある資料(Global Data 2009)を元に、アメリカに於ける太陽光発電量、地熱発電量、風力発電量をエクセルに入れてグラフにしてみました。 太陽光発電(青色)は2008年にやっと1GW(原子力発電所1基分)を越え、2009年に約1.5GWになりま…

Utility(電力会社)レベルでの蓄電

Utility(電力会社)レベルでの蓄電の例です。 下の写真はNGK Insulators社(日本ガイシ社)が、アメリカのAmerican Electric Power社(電力会社の一つ)のWest Virginia州Charleston市の風力発電施設に納入した蓄電施設です。 数時間分の風力の変動をバッフ…

太陽熱発電(Ivanpah)

日本では太陽発電と言うともっぱら「太陽光発電」ですが、アメリカでは「太陽熱発電」も活発です。今年の2月に、太陽熱発電プラント開発の米BrightSource Energy社は、米エネルギー省(DOE)から13億7000万ドル(137Mドル1,370Mドル=約1,230億円)の融資保…

阪口 日本出張

当ブログをご覧の皆様へ 阪口が下記の日程で日本に出張します。 9月13日〜9月17日:東京 9月20日〜9月24日:関西/中国地方 9月27日〜9月30日:東京 まだ、スケジュールは空いています。 もし「クリーンテック関連情報交換」等のご要望が…

もっと蓄電を(新たな補助金?)

Reusable Energy(再生可能エネルギー)を使えば使うほど、風や太陽の変動を受けて発電量は一定しなくなり、その分Utility会社(電力会社)は、どんな最悪な自然状況でも最低の電力は供給出来る体制を維持しなければいけなくなります。ということで、色々なレ…

電気自動車充電ステーション(2)

で、CoulombとSiemensとの提携ですが、これによってSiemensはCoulombがこれまで開発してノウハウを蓄積して来た「ChargePoint」というネットで繋がった充電ステーションの技術にアクセス出来る事になり、反対にCoulombはSiemensの得意なスマートグリッドの色…

電気自動車充電ステーション(1)

北米で電気自動車充電ステーションを展開中の会社は、主にベンチャー企業で、Coulomb, Better Place, AeroVironment, ClipperCreekとかです。 このうち、Better Placeは、電池をそっくり替えてしまおうと言うアプローチで、既に多くの資金を集めています。(…

Follow the Moon

昨日、GoogleのDallas Data Centerの写真を載せましたが、右は同じGoogleのBelgium Data Centerです。最近流行の「コンテナ型」です。それも「野ざらし」です。 このデータセンターは、冷房設備が無いそうで、外気による自然冷却だけを用いているそうです。…

Googleで2回検索すると、やかんを1回沸騰させるのと同等量のCO2を排出?

3月に日本に戻った時に書店で見つけて買ったクラウド関係の本に、「Googleで2回検索すると、やかんを1回沸騰させるのと同等量のCO2が排出される」と出ていました。 本で読むとすぐ信じてしまう単細胞な私は「お〜〜そうなのか、やはりサーチエンジンが全世…

Zinc bromide flow batteries

オバマ大統領が、今週月曜日(8月16日)にWisconsin州のMenomonee Fallsにある「ZBB Energy Corporation」というバッテリー会社を訪問した事がWhite House Blogに載っています。 調べてみると、この会社は「Zinc bromide flow batteries(亜鉛臭素フロー…

Cleantech Open (2)

Cleantech Openのセミファイナリストは、全部で103社(も)あります。 ざっと内容を見ても、「まだまだこれから」という会社ばかりですが、まあこんなものでしょうねぇ。そもそもこういう会社を「育てて」、資金集めの「ノウハウを伝授」して、ベンチャー…

Cleantech Open (1)

3週間ほど前に、San JoseのDouble Tree Hotelで開かれた「Cleantech Open」の催しに行って来ました。「Cleantech Open」というのは、環境の分野でのベンチャー企業を発掘して育てようという活動です。 ウエブサイトからその趣旨を引っ張ると下記の様になり…

燃料電池(4)

燃料電池(Fuel Cell)発電機が既に北米で実用化されて活躍している例として、フォークリフトがあります。Sysco社(ネットワーク機器のCisco社ではない)やWalmart社やUnited Natural Foods社等の流通会社が、流通センターで稼働するフォークリフトに燃料電池…

燃料電池(3)

燃料電池(Fuel Cell)は、「CO2を出さない」と言う環境面でのメリットはありますが、既に実用化されている分野では、「燃費が非常に良い発電器」という点をかっているのだと思います。昨日書いた「燃料電池を用いた定置型の発電装置」は、「太陽光発電に比…

燃料電池(2)

アメリカでの燃料電池(Fuel Cell)の実用例としては、今年(2010年)の2月に、ほぼ10年に近い「スティルスモード」での開発を終え製品を発表したブルーム・エナジー(Bloom Energy)社が有名です。 開発が終わっただけでなく、Fedex、Google、eBay、Walmart、S…

燃料電池(1)

最近、北米(アメリカ・カナダ)における燃料電池の開発状況や活用状況について色々調べたので、何回かに分けて書きます。燃料電池は、基本的に水素と酸素を燃料として、電気分解の反対のプロセスを使って、発電する機関です。廃棄物は合成によって出来る「…

Tronto郊外に、自治体主導の太陽光発電施設

CanadaのTronto近郊のIngersollという人口1万人強の町が、太陽光発電所を建設する計画にゴーを出したというニュースです。最近こういうニュースはかなりありますが、やはり北米(アメリカ、カナダ)は、再生可能エネルギーの利用が着実に進んでいますね。総…

カリフォルニアの水事情

水の話が続きます。シリコンバレーに住んでいると、冬(12月〜3月)は雨がしとしと降るのですが、4月位から11月位まではぱったりと雨が降らなくなります。(今年は5月位まで雨が続いた「異常気象」でした。)それはそれで過ごし易いのですが、その間…

ゼブラマッスル

ゼブラマッスル(Zebra Mussel)という小さな貝が、アメリカ中の湖(特に5大湖)や河川で大問題になっています。 湖に面した発電所や工場の取水口にこの貝がびっしり張り付いて、工場の操業や発電所の発電が止まって停電になったりします。この貝は、ヨーロ…

水処理関連のセミナー

8月5日に水処理関連のセミナーに行って来ました。 "The Water Crisis: An Update on the Challenges in Water Efficiency and Treatment” セミナーというよりはパネルディスカッションで、4人のパネラーが、参加者の質問に順に答えて行くという形式でした…

「LinkedIn 人脈活用術」に登場

7月に東洋経済社から出版された「LinkedIn 人脈活用術」を、著者の一人、小越さんより送っていただきました。 http://blog.toyokeizai.net/shop/books/detail/BI/03dbf692edf828b2e8d312d71cf1d5a2/「ユーザーインタビュー」が4件乗っていますが、その1番…

 クリーンテックの学校 

「クリーンテック」のブームで、この業界に関わる人材の育成がもっと必要、という認識があります。たとえばシリコンバレーで人気のあるクリーンテックのネットワーキング・グループ、FountainBlueではTech to Greenというタイトルで毎月、IT業界から環境技術…