LinkedInはエライ!

SNSのブログを読んだ友人から、ちょっとうれしいお知らせがありました。昔の親友で、音信不通になっていたエジプト人の人をブログのLinkedInを見て名前をサーチしてみたら出てきた!今は、英国の製薬会社の中東担当VPをしているとか。「なんと、すばらしい!そして怖いですね。自分がしっかりしないと全ての情報が世界中の誰にでもチェックできてしまう。」とのコメントでした。

LinkedInで、名前で検索するよりもっとビックリ、なのが、頻繁に昔の知り合い、それも会社の同僚や同窓生ならともかく、一時期ボランティアとして一緒に仕事仲間だっただけの人とかを、「この人も知っていませんか?」と、かなり正確な確率であげて来るようになったこと。おそらく、私が今までネットワークに入れた人の経歴などをサーチするロジックだろうけど、有象無象を取り混ぜて投げてくるのでなく、その人を本当に知っている確率が結構高いのです。これも、便利な一方、ちょっと怖いところもありますね。

と、ここまで考えて、あ、どうしてFacebookは苦手なのにLinkedInは好きなのかな、というのがちょっと分かった。昔、バークレー大の社会人クラスでソフトウエアのプロダクト・マネジメントのコースを取ったとき、講師(オラクルでばりばりの現役マネージャー)が、ソフトの価値は2つに一つ、ユーザーが時間を節約できるか、お金を節約できるか、そのどちらかを提供できなければ売れないよ、とのことだった。私はそのとき、「じゃ、お金も時間も無駄になるゲームソフトは?」と思ったのだが、その線で行くとLinkedInはプロフィール作成に費やす時間よりも、昔の知り合いを見つける、または新たなネットワークを作る、のに費やす時間の節約になる。一方メニューがいっぱいそろったFacebookMixiは、それを使うのに費やす時間の方が節約する時間よりはるかに多いのではないか。ではでは、ゲームの延長で趣味の世界を広げるむきにはいいのだが、「時間か、お金を節約する」ことにソフトの意義を見出していたグループはLinkedInのほうが価値が高いのではないか、と。

例えばGoogleも、今でこそいろんなサービス・メニューがでてきていますが、基幹になるのはもちろん、検索エンジン。これがそれまでの検索より圧倒的に時間の効率をあげられる、というのがそもそもの「一人勝ち」要因だった。

ところでLinkedIn、日本語版も出して欲しいですねえ。スペイン語はベータでメニューに出てきていたけど、日本語はまだ先かな。これできたら、もっと世界が「フラット」になる日に一歩近づくと思うのですが。