もうすぐ始まる、テレビなし生活?

先週末日本の友人から、アカデミー賞の授賞式をDVD録画してくれ、と、頼まれた。残念なんだけど、できないんだけど・・・理由の一つはDVD録画装置がないのだが、もっと根本的には・・・

・・・2月半ばで我が家にはテレビがなくなる!

日本でもご存知の向きも多いかもしれないが、2月17日をもって、米国ではアナログの電波によるテレビ放送がなくなる。(もっとも、色々な利権者のドタバタ劇で6月まで延期になるかも、というのもあります。詳しくはTechMomをご参照。)

で、我が家はTechMomのいう、

実際にアナログ停波でもろに影響をこうむる人の数はたいしたことがないのだが、そういう人はだいたい低所得層であり

・・・の、数はたいしたことがないうちのひとり、さすがに「低所得層」にはあたらないと思うのだが、デジタルのコンバーターのクーポンもらっても、それを使ってコンバーターを入れるのに時間を費やすほど、テレビを見るのに意欲がわかない、といったところ。

去年の引越しの時、ダンナが余り見ないテレビにケーブル代はもったいないから、というので、もともとテレビは全く見ない私は特に反対する理由もなく結局、ケーブルを契約せずに今日に至っている。米国ではアナログ波は質がよくないから、今、見えるのは画面に霜降りが目いっぱい入った、民放の数社だけ。それでもダンナは飽きずに(私から見れば全くくだらない・・・)番組を毎晩見ているけど、それも、(変更がなければ)あと数週間。もともとダンナは「一部屋にテレビ一台」の家庭で育ち、「いらないから」といった割には、毎晩見ているのだが、どうも「いらない」理由の一つには「特に見たくはないんだけど、あれば見ちゃう。なければその分、時間が有効に使えるのに」、ということもあるらしい。

確かにテレビがないと、夕食後、読書だとか仕事だとかに使える時間が結構、2時間くらいはできる。子供がいる兼業主婦にとっては、毎日、子供が寝た後の2時間というのは結構大きい。もちろんニュースを見ないので時事問題に決定的に遅れをとる、というデメリットもあるのだけど。

あ、ちなみに我が家は、これだけ21世紀に後れを取っていても、テレビの機器そのものがないわけではございません。子供のディズニービデオだのは山ほどあるし、映画DVDも、NetFlixで来るからまあ、結構見ている。ないのはリアルタイムで電波でくる、テレビ放送だけね。

でも2月になってまったく、リアルタイムのテレビ電波がない生活、なんか楽しみではある。また、うちの娘(4才)はビデオは大好きだけど、テレビ放送というものの存在を知らないので、コマーシャルを知らない。いずれは友達とか、どこかで「コマーシャルのあるテレビ放送」の存在を知るのだろうけど、その時、どんな反応をするのかな。今まで見ていない分、コマーシャルに釘付けになるのか、またはコマーシャルに中断されるのが我慢できないか、その反応も楽しみであり、怖くもあります。(私は以前5年間Tivoでコマーシャルをすっ飛ばしてテレビを見る生活の後、TiVoがこわれてからも普通の、コマーシャル入りのテレビが見られなくなり、結局全く見なくなった経緯があります。)