オバマ政権の「グリーン・ニューディール」へのベンチャー業界からの提言

ウォール・ストリート・ジャーナルのベンチャー・ブログに、オバマ政権のグリーン・ニューディールに対するベンチャーキャピタリストからの要望として、新政権の中核と折衝したベンチャーキャピタル、CMEA Capitalのジム・ワトスン氏のインタビュー記事がのっています。新政権への提言としての重要事項は「二酸化炭素に値段をつけること(キャップ・アンド・トレード制の早期実現化」、及び電力会社にとって収益を上げる方法はより多く電力を売ることでなく、電力の節約によっても利益を上げられるような制度を作ること、としています。

キャップ・アンド・トレードは既に、2009年中には実現するだろうという見方が多いですが、2番目の提言は面白いですね。日本でも東京電力が「エコキュート」の開発によって節電に貢献しているけれども、これによって東電の売上が落ちるのでなく、より利益が上がる方式ができれば、公共事業会社といえども、研究開発と業績が結びつくことになりますね。

「キャップ・アンド・トレード」がもたらす機会としては、投資家側には早期に、二酸化炭素排出のスコアシステムを作ること、そのソフトウェアなど。技術企業としては二酸化炭素の回収・貯蓄技術の向上が緊急の課題となる、としています。

(原文の記事リンクは、有料購読が必要かもしれません。SNSのLinkedIn上に作った「エコビジネス・フォーラム」のグループでは共有したので読めるようです。)