マインドマップ

今日も勝間和代さんネタです。「読書進化論」の中だったかな、知的生産効率化のツールとして「マインドマップ」というのがのっていました。手書きでもソフトを使ってもいいのですが、要するに、思考などをノートに落とすときに直線(上から下へとか右から左に)に書かず、中心のアイデアから木の枝上に伸ばしていくというもの。でも、言葉で説明するより下のイメージで見るが易し。


(Wikipediaより)

実は私も、もう10年近く前から、マインドマップのソフトの一つ、MindManagerというのを使っています(SF郊外のソフト会社が出しており、日本語版もある)。上のWikipediaにもソフトの一つとして紹介されているけど、極めて便利。まあ、マインド・マッピングの手法そのものは手書きのノート取りのときでも有効で、エンジニアが設計のブレインストーミングをするのにやはりホワイトボードにこういった図を書いてするのも見たことがあります。多分、人間の脳の思考は「上から下への一直線」ではなく、あちこちに派生するパターンなのでしょう。古くは、文化人類学者の川喜田二郎氏の考案したKJ法というのもこれに似ているそうです。

私の場合だと、ブログだとか1-2ページの短い書き物はいいのだけれど、何10ページのレポートを書こうとすると、まず1ページ目を見たとたん、「うーん、どうしよう」と進まなくなってしまう。これは、思考を縦1直線にしようとするのでそこで止まってしまうのですね。そこで、予備調査の段階からマインド・マネージャーのソフトを立ち上げ、思いついたアイデアを四方八方に伸ばして全部、記録しておく。


(スクリーンショットはこんなイメージ)

これ、アイデアをまとめるだけならもちろん、手書きでノートに図を書いていってもいいのだけど、ソフトを使う利点はウェブページだとか参考になる短い文章のコピーだのをどんどん、貼り付けていける点にあります。それで、上図のような「くもの巣式」のマップが出来上がった時点で、これをワードに一括変換。それを基に書いていく、という作業だとレポート書きの出だしがうんと早くなるような気がするのです。数年前にウォール・ストリート・ジャーナルの人気テクノロジー・コラムニスト、Walter Mossberg氏もこれを使って原稿を書いている、というのを読んだことがあります。

(Mindjet社に広告料なんてもらってないのよ。念のため。)