英語発音上達法: 母音と、子供番組

私は英語の発音が悪い。悪い、って言ってもまあ色々程度はあるのだろうけど、在米23年目、現地の大学院を出て日本語が分からない配偶者と日常生活している割に、ことあるごとにダンナに「発音、悪いね・・・」といわれたり、会話の途中で聞き返されることもよくあるのでやっぱり、発音の上達が遅い部類に入るのだと思う。で、そのために色々苦労しているのだけど今日、こちらの「英語の発音」というエントリをみてちょっと、私流のヒントを書いておこうかと思いました。

まず、日本人の英語の発音の欠点としてRとLの使い分けとか、THとか苦手な子音を心配する人が多いのだけれど、今まで接した発音の根本の本とか教材で繰り返し指摘されたのは、「英米人にとって聞き取りにくい要素の大半は母音の発音」であるということです。特に、日本語は母音が基本的にはあいうえおの五つしかなく、アメリカ英語にはその「あ」にあたるAの発音だけで3種類あって(発音記号をどう書けばいいかわからないのだけど、"Late"とかの「エイ」、"Hat"の、アとエの中間くらいのやつ(名古屋の人は得意だそうな)、それに私の苦手な"Car"の、「あ」のあとにRの半巻き舌がくるやつ)全部では20種あるから、まあ、難しい方が当然。そんでなぜ、母音の発音の悪さの方が響くかというと、登場回数がLとRとかに較べ、圧倒的に多いからなんですね。

そんで、それをどうやって克服してるかというと、やはり発音の練習教材で、母音のところだけかなり徹底的に練習する。今使ってるのはこちらのAmazonで買ったPronounciation Pattern Professionalというので、これはソフトとしては使いにくくて出来がいいとは思えないけど、効果は結構てきめん。2,3ヶ月仕事が忙しくてさぼってると、ダンナから、「このごろまた、発音が分かりにくくなった」といわれます。しかも、週3回10分くらい、練習してるのは母音だけ(でも、母音だけで20パターンあるのだよ。)

でもそれだけでは、単語単位では格段に発音がよくなるものの、ネイティブのようなリズムのある「流れ」ができてこない。そこで登場するのが「シャドウイング」という、つまり英語を聞いてそのまま、即座に繰り返す、という練習法。これは渡辺千賀さんのブログにでてます。おもしろいです。「シャドウイング」というのだとは知らなかったけど、私も昔、大学時代に夜間の同時通訳学校で徹底的にやらされました。とっても、とっても疲れます。でも、集中していないとすぐについてけなくなるから、ヒアリングの練習としては「聞き流し」なんかよりよっぽど、時間あたりの効果は高いと思うのです。

でも、難しいです。千賀さんのブログにはMatrixを使って練習してるYouTubeがでててこれはとても笑えるのだけど、実際にはアクション映画の英語についてくのはとっても難しい。しつこいですが外語大で英語専攻のあと、米国で大学院、在米23年たった今でも、アクション映画の英語はへたすると半分しか分からない。で、登場するのが子供番組。とくにPBS Kids系の教育番組は子供に英語教育するのが目的だから、しゃべるのもゆっくりだし発音もはっきり。今、うちの娘(4才)が見てるWordWorldなんてのはYouTubeにも結構あるけど、オヤの私の練習用にまさにぴったり、です。これこそ、「こんな幼児番組見られるか」なんて怒らないで、だまされたと思ってシャドーイング、してみてね。