カレンダー異変と投資の3段論法

晦日にになって気がついたのだけど・・・

・・・

新年のカレンダーがない!ちょっとした異変。例年、お客様とか知り合いの業者の方から2,3のカレンダーをいただきそれを使っているのだが、今年はどこからも来ない。私のような零細コンサル業者だからまあいただけないのも当然だけど、去年仕事をした法律事務所の弁護士達も、「そういえば、今年は一つも来ないなあ」といっていた。やはり不況だから、こういった品物のコストも削減されたのだろうか。

というわけで急遽、書店へ。クリスマス前には色々なカラフルなカレンダーがたくさんあったので、これは新年になったら値引きが始まっているかも・・・と、けちな下心も。それで、ボーダーズへいってみたのだが・・・

ない。

あ、全くないわけではないのだけど、ごく少数残っているのはどれも、「これじゃ、50%割引でも誰も買わないだろうなあ」と思うものばかり。ブルドッグとかはっきりいってかわいくない犬の写真ばかりのとか(あ、飼ってる方にはごめんなさい)、ティーンの部屋にならいいだろうけど家庭のダイニングにはとても置けない「ハイスクール・ミュージカル」とか。例年よりいちはやく割引が始まったので、不況に関わらず、売れてしまった。ということもあるが、もう一つは、不況でプロモ用のただのカレンダーが手に入らなかったので、みんなあわてて自腹で買いに走った、のではないだろうか。

とここまで考えて、うーん、これだからビジネスの論理的予測というのは、難しいのだな、と思った。株式をはじめとする投資の、先の予測をするには情報が多いだけではだめで、その情報を整理して「だから、こうなる」という論理的推理ができることが必要。でも、誰もが考えるような2段論理(自動車業界の売れ行きがいいから部品も儲かる)では人の一歩先を行くことはできない。かといって、「風が吹けば桶屋が儲かる」式の3段、4段論理を正確に当てることは難しい。このカレンダーの例でいえば、「不況だから財布の紐がかたくて書店のカレンダーは売れない」と考えがちだけど、今日の例でいけば、「不況で企業がプロモ用のカレンダーを節約する。でも一家に新年カレンダーひとつはやはり必要だから、みんなが書店に走って比較的安いものを買う。だから、書店のカレンダーは売り切れ状態になる」となったようだが、コレを読むのはよほど、普段から論理思考の練習が必要なのだろうと思う。