「タラレバ」と「シュダ・クダ・ウダ」

何のことか分からん題ですみません。大変な状態が続いている米国の株式市場に、関係あるといえばある… 9月20日のエントリーで書いた、Ultrashort Financials Proshares(SKF)というETFのことです。このETFは「米国の金融株の、2倍の反対の動きをする」用にプログラムされていて、金融株のインデックスが下がれば、その2倍上昇する仕組み。それで、「金融株はまた下がると思う」と書いたと同時に自分でも購入したのですが、その時点の97ドルから今日現在では150ドル近くまで、やはり上がっています。

それでは、すごく儲かったかというと…

いえいえ(泣)

その後9月25日「一度は下がるかも」と書いたとに同時に、105ドルで売ってしまったのです。そのときの思考経路としては、米国金融業界の救済法案が成立すると同時に金融株は一度は上がり(すなわちSKFは下がり)、その後、やはり救済法案だけでは解決しないので金融株はまた下がる、特に空売り規制が解除されればもっと下がるだろうと。このロジックは間違ってはいなかったのだけど、「一度は上がり」が短すぎ、日中の仕事中は買い戻すわけにも行かず、買う機会をいっしたというわけ。

あー、そのまま持っていれば…

というような、「そうしていれば」「こうしていたら」っていうようなの、日本語では「タラレバ」っていうんですよね。で、バカにされるんだよね。投資の世界ではそんなの、通用しないんだよね。

英語でこれに近いのはShoulda, Coulda, Wouldaでしょうか。

I should have ... (...するべきだった)とか、
I could have ... (...もできたのに)とか、
It would have been ... (...だっただろうに)、

なんてことばっかりいってると、「シュダクダウダ」といって、やはりバカにされるんですね。

いまさらながら、投資は、当初の「ロジックが正しかった」っていうのはまだ入り口で、買うよりは売るほうが難しい、というのを実感でした。