A123について

この業界の方はもちろんご存じと思うが、一時はそれこそ「無く子も黙る」勢いだったアメリカのトップ電池(リチウムイオン)メーカー、ベンチャー企業だけど既に株式公開している。

このところ、不良品事件や発火事件でばしばしたたかれて、ソリンドラの二の舞になるんではないか、という憶測の方が多い。

4月半ばのGreentech Media記事でも、「このところ悪いニュース続きだね」となっている。株価も一時は1ドルを切るほどの「泡沫株」である。

本当に、アブナイのだろうか!

うーんこればかりは何とも言えないけど、資料・ニュースをよく読み込むと、結構面白いんじゃないかと思う要素はいくつかある。

まず、アメリカの電池メーカーの他の蓄電ベンチャーと比べて、ここはやはり頭一つか二つリードしていると思う。(阪口氏談)


1)グリッドの売り上げは年々伸びている。去年12月には3けんの新規契約をしている。
2)FiskerとAESが売り上げの24%をしめる大顧客だが、Fiskerは2月に財務危機が取りざたされたが4月はじめに$392MMの資金調達に成功している。A123の電池の不良品事件があったが今のところベンダーを変えないと言っている。AESは直近で利益が約50%上昇して調子がいい。
3)GMのラボでの発火事件があったが、製造ではなく実験中の電池なのでまあ結構あることかも知れない。

なんてところです。A123は去年末時点でまだ現金が$170MMくらいあって資金調達の計画をしていないのでしばらくは資金を食いつぶさないのではないかと。

どう思いますか?