節電

昨日の、日経ビジネスの海部さんの記事のネタを議論しているときに改めて思ったのですが、「発電する」よりまず、「使わない方が先」なのですね。

過去数年間、風力や太陽発電に投資してきたアメリカのベンチャー資金も、最近、「節電」分野への注目度が上がったようです。

これはこれで大きな一分野で、「一番効率的なエネルギーは使わなかったエネルギーだ」って言葉もあります。テキサス・アリゾナなんかのACをすごく使う地域は別にして、ほとんどの家庭は太陽光パネルをつけるより先に家中の断熱を強化した方がよっぽど効率的とも言われます。隙間を埋めるほかに断熱の壁・窓材料(でもこれは日本の方が進んでるかも)。

あと、「節電」には、全体の使用量を減らすより、ピーク時を削る、という方が切実でもあるようです。10年くらい前にLAで真夏の停電があった頃は、電力会社Socal Edisonの司令室は、ピークになりそうな度に大口のお客に1件ずつ電話して節電を頼んでいたのだが(この夏の東京もそうなるかも)、Demand Responseさらに逆方向コントロールの技術が普及すれば、ピーク時にコントロール室から自然に、各顧客オフィスの空調温度をちょっとずつ上げてしまう、なんてことになるわけです。