米国金融株のショートETF、一度は下がるかも

もしも、私の先週末のエントリー、「米国金融株はまた下がる・・・」を読んでくださって金融株のショートETF、Ultrashort Financials Proshares(SKF)を購入した方がいたら・・・ 今のところ予想通り、月曜朝の97ドルから、今日(水曜)の引けでは105.81ドルと、3日間で9%ほど上がりました。しかし、しかし...このまま順調に上がり続けるわけではないかもしれないと思うのです。今米国議会でもめている、70億ドルの救済パッケージ案がもうすぐ決まりそうな気配で、それが決まれば、長期的な影響はともかく、一時的にはニュース効果からだけいっても金融株への浮揚効果はある、そしたらその「逆張り」いってるこのETFは少なくとも一時的には下がるんじゃないかと。

長期的には、どうかなあ。私は「最長30日間、空売りはダメ」との規制は人為的、一時的なもので、その期間が切れたらヘッジファンドなどからどっとまた、空売りが入るんじゃないかと(10月中旬になります)。堀古英司氏のブログでも、空売り規制を「麻薬のようなもの」といっています。

 一度は流れたAIG救済に関する会合は火曜日突然再開されました。SECが空売り規制を発表したのは平日の夜中です。しかも、いずれも市場資本主義を掲げるアメリカにとって中長期的には致命傷となる可能性のある「モラルハザード」と「空売り規制」です。普通に考えれば、それを犠牲にしてまで実施しなければならない、我々には知らされていない、何かとんでもない大きな危機が潜んでいたという事ではないでしょうか。実際18日は、これまで優良と考えられていた某大手金融機関が流動性危機に陥ったと聞いています。

いちおう、SKFを「おすすめ」したような気がしたので、一度は下がるかもしれませんよ、と。