米国金融株はまた下がると思いますけど・・・

いやあ、手に汗を握る1週間がおわって、米国市場はほとんど、値段だけから行くと表面上は「元の器」の近くに納まりました。でも、金融・信用市場は政府の介入、救済措置でこのまま回復するのだろうか。昨日聞きにいったMarc Faber氏のスピーチでも、この金融危機は世界中を巻き込んでしばらくは続くであろう、とのことでした。

であれば、常識的に考えれば一時的な介入で株価が戻った金融セクターは、一段落ついた後またしばらく、下がるのではないでしょうか。「人為的な介入」はAIGの救済措置の他に、金融株の大幅な空売り制限があります。空売りを制限すればまあ、その場での株価の下落はとめられるだろうが、ファンダメンタルな対策にはならないと思うのです。

だからといって空売りを禁止された銀行株は売れないが、ETFではUltrashort Financials Proshares(SKF)というのがあって、これは金融株と2倍の逆連動、つまり金融株のインデックスが落ちれば、その2倍上がる、というもの。図のように、過去2日はすごく落ちてますが、また銀行株が下がり始めればこのETFは上がる、といわけです。