Algolux: 「難しい場面」でも見えるマシンビジョン

これも、4月中旬に行われた「オートテック・カウンシル」でのスタートアップのアピール・プレゼンの中で面白いと思ったベンチャーです。

7分間だけの非常に速いペースのプレゼンなので技術的な詳細などはわからないのだが、自動運転車向けのコンピュータビジョン・システムで、特に「見えにくい、難しい場面」で活躍するとのこと。具体的には夜間で照明が暗い場合、または照り返しが強くカメラがうまく把握できない場合、などですね。

背景としては現在、急速に取り入れられて一部では商業化されているのが、「比較的簡単な」自動運転。「レベル3」といわれ、人間の運転手が乗っているのだがハンズフリー、前方も必ずしも見ていなくても良い。ただし主に高速道路などの長距離トラック用、町中や夜間などの難しい場面にはまだ取り入れられにくい。
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これは、トラック運転手が不足している米国での業界としては当然と言えば当然なのだれど、一方、アリゾナでのウーバーの人身事故に見られるように、「難しい場面」で自動運転車が事故を起こしてしまっては自動運転自体が人々の信用を得にくい。

そこで、どんな場面でも適用できるように、と言う技術が色々するんでいるのだがその一環のコンピュータビジョン、というわけです。

会社概要:
Algoluxは2015年設立、本社モントリオール(カナダ)、現在まで22.4百万ドルの資金調達