過去10年間の燃料価格の推移
昨日と同じく、EIA(U.S.-Energy Information Administration)の数字をもとに、米国に於ける過去10年間の燃料価格をエクセルに入れて推移を見てみました。単位は100万BTUあたりの米ドル。
幾つか気がつく事。
- 石炭って本当に安い。かつ安定している。
- これが、アメリカに於ける発電量でトップを維持している理由。
- 天然ガスと石油の値段は比較的連動している。
- 2008年の原油価格の急上昇は記憶に新しいが、この表を見るとその突出ぶりがわかる。
- この年に、石油と天然ガスの単価が逆転した。
- この年に、色々な再生可能エネルギーによる発電プロジェクトが計画された。(ブッシュ時代)
- 天然ガスも2008年はつられて上がったが、2009年は一気に落ちた。
- とは言え、1998年に比べれば2009年の単価は、石油が3.5倍、天然ガスが2倍になった。
なお、BTU(British Thermal Unit)とは1ポンドの水の温度を華氏度で1度上げるのに必要な熱量。すなわち、カロリーの定義をヤード・ポンド法の単位に置き換えたもの。メートル法に換算すると、「1 BTU = 252〜253 カロリー」となる。
by 阪口