John Deere社、風力発電ビジネスをExelon Corp社に売却

右の写真はJohn Deere社という、アメリカでは農業用の機械の会社として有名な会社のロゴです。この会社は、1837年にMr. John Deereが設立して、その後一貫してトラクターとかコンバインとか芝刈り機とか雪かき機械とかを作って来ています。2008年はFortune 500で102位だそうです。
さて、John Deere社の子会社のJohn Deere Renewables社が、風力発電所等を開発運営しているそうです。日本で言うとヤンマーの様な会社が自分で風力発電所を作って経営する様な物ですね。
今回、そのJohn Deere Renewables社のすべての発電ビジネスを$900Mでエネルギー大手のExelon Corp社に売却するという話です。John Deere Renewables社は、その75%の発電を風力発電から得ていますが、発電した電力はPPO(Power Purchase Agreements)によってUtility(電力会社)が買い取っており、そのUtilityからの収入がそのままExelon社の収入になります。
Exelon Corp社は、今まで原子力発電所に注力して来て、アメリカの原子力発電所の20%にあたる発電量をもっているそうです(リアクターを17基所有)。Exelon社にとっては、このM&Aで、いままで力を入れて来なかった風力発電による売電収入を手に入れ、かつ建設中や計画中の風力発電所965メガワットを入れて、合計1.5ギガワットも手に入れるそうです。全部ちゃんと動いたとして、1ワットあたり1.6ドルですね。

Exelon says its acquisition of John Deere’s wind power projects is its first foray into owning wind and 75 percent of the wind megawatts are already contracted out via power purchase agreements. Exelon also has the opportunity to build out 1.5 gigawatts of new wind projects through the acquisition.

by 阪口(@東京)