duck out - (こっそり逃げる) - 日常英語はムズカシイ!

これは全く金融英語じゃないのだけど、よく仕事を一緒にする相棒のボブからきたメールの中に、”I don't want to duck out on this...”とあり、はて、見慣れない言い回しだなと思ったのでさっそく検索(ボブはプロのライターなので他の、エンジニア系の友人などよりは変わった言い回しを使うことが多くて勉強になる)。Infoseekに、ちゃーんと出ていました。

・duck out of 〔話〕 (責任などから)うまく逃げる.

イメージとしてはアヒルさんが、ちょこっと水に潜って見えなくなってしまうってところかしら。英語のイディオム・サイトでは

to leave a place quickly and without being noticed.

となってるので、気づかれずにこそこそっと逃げてしまう感じ。

ところで...

よく、「日常英語くらいはできます」という人、それから人材募集でも日常英語レベル、という条件を見かけるけど、英語圏で20年以上暮らしての実感としては、日常英語が一番難しい、のではないかと思うのです。例えば金融・経済用語の場合、MBAを2年で出た時点でまあ満点とはいわなくても、アメリカ人のクラスメートが学んだことはまあまあ同じ土俵で吸収しているので、ほぼ必要な話はできるようになる。また、自分の専門分野であれば英語が「ぺらぺら」でなくとも、何とか意思の疎通はできることが多い。例えば以前、M&A業務をしていたころバイオの案件で、米国側(バイオ・ベンチャー)の人が技術的な話をしているのを、仲介して通訳しているはずの私には全く、チンプンカンプン。よーやっと「てにをは」にあたる部分だけを訳しあとは原文のバイオ用語のまま、なのだが日本側(製薬会社の技術陣の方々)はほぼ、わかっていたようであった。

それに較べて「日常英語」は難しい。何しろ何年たってもいつまでもいつまでもいつまでも・・・今回の duck outのように知らなかった語彙がでてくる。また、立場が変わって、例えば娘が保育園に行くようになって他のおかーさんたちと話すと、日本で義務教育で育った私には全く接したことがない子供時代の英語、なんてのが出てきてここでまたつまづくわけです。あーあ...