Biofuels from Electricity(2)

昨日の話の続きです。
エネルギー創成での革新をはかっているARPA-E(Advanced Research Projects Agency-Energy)は、「先進的バイオ燃料(Advanced Biofuels)」というカテゴリーにたいして、いまのところ37プロジェクトに総計$106Mの補助金を出しています。
この37プロジェクトの内、13プロジェクトが昨日の「Electrofuels (Biofuels from Electricity)」関連です。
繰り返しになりますが、

  • 今日の「バイオ燃料作成技術」はすべて光合成に頼っており、効率が非常に悪い。(個人的には、光合成の働きでほっといても燃料を作ってくれればそれは限りなく効率が良い様に思えますが....)
  • それに比べてこのElectrofuelsの技術は、太陽が作ったエネルギー源(電気や水素)を元にして、燃料(例えばオクタノールOctanol)を非常に効率的に作成出来る。
  • この方式は、Fuel Cell(日本語では燃料電池と言う変な訳になっているが電池では無い)の逆のプロセスを使うため、Reverse Fuel Cellと呼ばれる。

でも、もともとFuel Cellは、水の電気分解

  • 2H2O + 電気→2H2 + O2

の逆を行う発電機関

  • 2H2+O2→2H2O + 電気

なので、Fuel Cellの逆という事は、電気分解に戻るという事だと思う。
色々探したが、どういう反応式になるかはみつからないが、ハーバード大学のプロジェクトでは、電気(とCO2)からoctanol(C8H18O)を作るとの事だから、無理に式にすると

  • CO2 + H2O(またはH2) + 電気→ Octanol(C8H18O)

こうなるのかな?
確かに、バクテリアと電気を介在させることによってCO2から燃料(たとえばオクタノール)が生成されれば、かなり画期的な事である。

by 阪口