太陽光充電できるiPadカバー、ベンチャー企業から登場?

…といってもまだ来年以降の話です。

身近なデバイスを太陽光で充電でき、電気代を節約できるとしたら・・・。飛びつきたい製品が、ソーラー関連のスタートアップで来年完成予定、というニュースです。

シリコンバレーベンチャーキャピタルの投資を受けたソーラー関連のスタートアップAlta Devicesが、2013年末までにiPad用ソーラー高速充電カバーを開発すると発表しました。
今週MIT(マサチューセッツ工科大学)で開かれたEmtech会議で語ったところによれば、このカバーの登場によりコンセントやラップトップに接続してiPadの充電を行う必要はなくなる、とのこと。

これまでにもiPhoneiPad用ソーラーカバー製品は多数出ていますが、ほとんどが従来の太陽電池を使用した、非効率で充電に時間がかかるものばかり。重くてかさばる、という難点もあります。Alta Devicesの製品では変換効率が従来製品の20%以下に対し、最高28%にまで向上、しかも、薄膜の為、材料や建物への埋め込みも可能としている。同社CEOのChris Norris氏は、この素材を使用したiPadカバーは、コンセントからの充電に相当する10ワットの電力を太陽充電により供給できる、と言っています。

ベンチャーキャピタルからの資金を受け、現在、年間数メガワットの太陽電池を製造できる試験的生産ラインを建設中。

しかし、成功への道は易しくないかも。

ここ1年半の間にソーラーメーカー各社が倒産するなど、ソーラー製品メーカー、特にスタートアップにとってはあまり芳しくない状況があります。

「ソリンドラ」は、アメリカに住んでると、もう耳にたこができてますね。特に、選挙戦中はロムニー候補陣営がオバマたたきの代名詞みたいに使っていたし… あとこの会社Altaに似ているケースのKonarkaというフレキシブルな小型太陽電池ベンチャーも今年、倒産したし。

また、コストもハードル。従来のシリコンベースの太陽電池よりもはるかに高価な、ガリウムヒ素(GaAs)を使用する同社の電池コストを下げる必要があります。

元ネタはこちら。

こっちの記事にはパイロット工場のツアー写真も。