なんか寂しかった、今年のハロウィン

Chakoando2018-11-01


あー、またハロウィンがあっという間に来て過ぎてしまいました。

日本でもこの頃、ハロウィーンをやっている地域もあるみたいだけど、アメリカでのハロウィンは結構大騒ぎなんです。特に小さい子供がいたりするとコスチュームを作り(もちろん買ってもいいのだが・・・)1時間か二時間、近所に「Trick or Treating」といって一軒一軒ドアをたたき、お菓子をもらいに回らなきゃいけない。

そしてもらいに行くだけではなくてこちらもいちおう、住民の責任を果たすために前々からお菓子が何百個も入ってると思われる大袋をコスコで買ってきて用意して待っているわけですべ。それで誰かがどどっとドアを叩き出きてちょうだいと言われたらニコニコしてハッピーハロウィンと言って渡さなければいけない。

まぁそれはそれで楽しいこともあるのだけれど今年はなんだか寂しかった。せっかく待っていて、確かに7時から8時位まではまあ頻繁にきたんだけれども近所の、知っている子が全然来なくて違う地域から車で来たのだなあ、と思うグループばかり。まぁそれはそれでいいんだけれど、ちょっと思うのはハロウィン今年は安全性を心配して、ハロウィーンに出かけない家族ももしや結構いるんでは?ということ。

毎年、ハロウィーンは残念ながらわずかな危険もあるんですね。真っ暗になってから夜、見ず知らずの家のドアをたたいて回るわけで・・・仮面をかぶっているから見えなくてわからないのをいいことに強盗する、とんでもない輩とか出てくるし。

そんで今年は、先週引き続き、トランプに反対する政治家や事業家への爆弾送付、ピッツバーグでのユダヤ教会での発砲事件などあってちょっと険悪な雰囲気、来週総選挙があることもあってなんか、みんなピリピリしている雰囲気。用心して子供を連れて出ない親も結構いたんじゃないかな、という気がします。

で、なんとなく空砲で終わってしまったようなハロウィンだったのでした。

ホットイベント一覧

先日ご紹介したイベントアシスト・サイトでは面白い、価値がある、と思われるイベント・国際会議などのリストを随時アップデートしていく予定ですが今回は業種を問わず、シリコンバレー周辺での今年後半のイベントリストを掲載しています。

イベント案内ページはこちらです。

新事業のホームページはこちらです。
https://www.gvpartners.net/

(PDF版はこちらです)

イベント活用新サービス

今回、Global Vision Technology代表の天野雅晴さんと共同で、「イベント関連サービス」に特化した新事業を立ち上げましたのでご案内したいと思います。

背景としては米国、シリコンバレー近辺では大小・各種の業界イベント・展示会が常に催されており、業界トレンドの把握、ネットワーキング、ベンチャー企業とのコラボレーション機会などへの利用価値が高い。それをできる限り有効利用していただくべく、有料・無料両方のサービスメニューを準備中です。

新事業のホームページはこちらです。
https://www.gvpartners.net/

「ラストマイル」モビリティ

Chakoando2018-05-30


最近行った3件のイベントで目についたスタートアップ・セクターが「ラストマイル・モビリティ」に関わる会社でした。ちょうど調査会社、CB Insightsの4月初めのレポート、「Future of Smart Commuting(賢い通勤)」のテーマにもなっており、今、旬の話題と言えそうです。

「ラストマイル」とは、アメリカではキロメートルの代わりにマイル(1マイルは約1.6キロ)を使うのだけど、一般に公共交通機関を使った場合に「駅から自宅までをどうするか」を指すことが多い。つまり、電車や地下鉄、バスで最寄りの駅まで来ても、米国ではよほど公共交通機関の整備した都会(ニューヨーク、ボストンなどの都市部のごく一部)を除いてはその「最寄りの駅」から自宅までさらに1マイルほど離れていることが多い(バスなどがもっと自宅付近まで来ていても、本数が少なくて使い物にならないとか、の問題も。)
1.6キロとあっては、歩くにはちと遠いですよね。そこで、ここをどうするか、と言うサービスが「ラストマイル・モビリティ」で今、注目されている。現状では「自家用車で通勤」がまだほとんどだから問題になっていなかったのが、ここへ来て都市部への人口集中、それに伴う渋滞の増加、などで「公共交通機関」が重視され、そこで当然この「ラストマイル」が問題になってきた、と言うわけです。

もちろん、自動車各社は自動運転車の開発にも力を入れているのだが、それで解決しない問題も山積み。都市部ではどんどん渋滞が進んでおり、自動運転にしたところで、一人一台の車を持っている限りは解決しない。Uberの自動運転なら多少効率的だけど、それでもそれほど車の数は変わらない。(Uberは空とぶタクシーを計画していると言っているけど、あまり近い将来に現実化するとは思えない。ちょうど昨日、Uberの「飛行車」開発の責任者が辞職しましたね・・・)
昨日参加した「Startup Conference」でも、主なスピーカーの一人が2016年にフォードにより買収された通勤ライドシェアリング・サービス、Chariot創業者のAli Vahabzadeh氏であったのだが、彼も今、イノベーションが起こっているのは既存のアメリカの交通手段「車・バス・タクシー・電車」以外のサービスだよね、と言っていた。

と言うわけで今回は、「ラストマイル・モビリティ」の注目されるベンチャーを集めてみました。日本でも急成長中の「自転車シェア・プログラム」の会社が多く、中でも既得権を押さえた「ドック式(決まった設置場所に置かなければいけない)」と、新規参入「ドックレス方式」の競合が注目(というか、ドックレス方式の方が便利に決まっているのでまあ、勝敗は目に見えていると思うけど・・・)のようです。

下記のCB Insightsの「スマート通勤」チャートでは左下の部分に当たります。

画像出典:CB Insights


HPもご覧下さい。
www.candoadvisors.com

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「ラストマイル・モビリティ」のベンチャー企業

高解像度レーダーのベンチャー企業リスト

Chakoando2018-05-17

自動運転用のハード・ソフトを開発するベンチャー企業は次から次へと出てきていますが、今回、日頃比較的目立たないが新型の「高解像度レーダー」ベンチャーを開設する記事の要約と、企業リストをまとめる機会がありました。

要約

自動運転用のセンサーとして、最近はライダー(LiDARセンサー)が知られており、レーダー(Radar)は既存の物では不足、とされている。特に、車両にごく近い物体の識別能力が十分でなく、例えば道路に捨てられたソーダ缶などを避けるべき物体と識別して急ブレーキをかける危険性、また、高速運転に十分な速さでの情報処理能力も劣っているとされている。

しかし一方、自動運転技術の将来にとって、Radar技術の併用を取り込むことは重要である。車体の周辺に対しての他のセンサーの裏付け、また、カメラやライダーが雨に覆われたりする悪天候にも対応できる。

そこで、新世代のベンチャー企業が、天候に惑わされない高解像度レーダー、また、潜在的危険性を通知する長距離レーダーをターゲットに開発している。多くは、当初ミサイル防衛・航空宇宙用途に開発された技術を応用している。

また、ベンチャー企業に限らずテキサス・インスツルメンツは昨年、人間の髪の毛の幅の物体までの距離を測定するミリ波チップをリリース。また、ボッシュのような大手サプライヤーも実験中と言われる。

出典: http://bit.ly/2KPs8lW

Roadbotix:マシンビジョンで道路の補修お手伝い

Chakoando2018-05-10

4月の「オートテック・カウンシル」という、米国の自動車・モビリティ関連のベンチャー企業と既存の自動車業界の企業との、いわば「集団お見合いの場」みたいなものを提供する会合。

幾つかのベンチャー企業が自社のアピールをするのだが、その中で、マシンビジョンを利用して道路の疲弊状態を察知、大事に至らないうちに修復を可能にする、というピッツバーグベンチャーがあったので紹介しますね。

ピッツバーグでマシンビジョン、とくるとやはり、カーネギーメロン大学で開発され、スピンオフされたベンチャー企業である。

道路の疲弊状態の観察はいまのところ、人手(じゃない、人眼?)がほとんどで、またはテクノロジー使用の場合高額な場合が多い。
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事前に察知しておけば1ドルで直せるのに、大きな穴になっちゃったら10ドルかかるんだよ、と言う話。

Algolux: 「難しい場面」でも見えるマシンビジョン

これも、4月中旬に行われた「オートテック・カウンシル」でのスタートアップのアピール・プレゼンの中で面白いと思ったベンチャーです。

7分間だけの非常に速いペースのプレゼンなので技術的な詳細などはわからないのだが、自動運転車向けのコンピュータビジョン・システムで、特に「見えにくい、難しい場面」で活躍するとのこと。具体的には夜間で照明が暗い場合、または照り返しが強くカメラがうまく把握できない場合、などですね。

背景としては現在、急速に取り入れられて一部では商業化されているのが、「比較的簡単な」自動運転。「レベル3」といわれ、人間の運転手が乗っているのだがハンズフリー、前方も必ずしも見ていなくても良い。ただし主に高速道路などの長距離トラック用、町中や夜間などの難しい場面にはまだ取り入れられにくい。
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これは、トラック運転手が不足している米国での業界としては当然と言えば当然なのだれど、一方、アリゾナでのウーバーの人身事故に見られるように、「難しい場面」で自動運転車が事故を起こしてしまっては自動運転自体が人々の信用を得にくい。

そこで、どんな場面でも適用できるように、と言う技術が色々するんでいるのだがその一環のコンピュータビジョン、というわけです。

会社概要:
Algoluxは2015年設立、本社モントリオール(カナダ)、現在まで22.4百万ドルの資金調達